グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの掲示板の口コミ・評判は悪いのでしょうか?
同ファンドは、日興アセットマネジメントが運用する投資信託です。
結論からお伝えすると、米国のアーク社が銘柄選定をしているこちらのファンドは、2021年以降暴落し現在も基準価額は戻っていません。
そのような経緯もあり掲示板には、批判的な口コミ・評判が集まっています。
このページでは、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの掲示板に書き込まれている口コミ・評判を取り上げ、今後の見通しについても徹底解説していきます。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドはどんな投資信託か?
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは、日興アセットマネジメントが運用する国際株式型の投資信託です。
主に世界の上場株式の中から、持続可能な未来に向けた社会課題の解決に関連し、破壊的イノベーションを起こし得る企業の株式に投資します。
こちらでは、そんなグローバルエクスポネンシャルファンドについて下記の内容を解説していきます。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド|運用方針
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは、既存の技術やビジネスモデルを根本から覆す可能性のある「破壊的イノベーション」を起こし得る企業に投資します。
破壊的イノベーションとは、今後既存の出来上がったビジネスや市場を破壊してしまうような新しい価値や仕組みを提供する技術革新性のこと。
例えば組み入れ銘柄の1つであるテスラは、電気自動車の技術で既存のガソリン車や自動車向け燃料の市場を、そして自動運転の技術でタクシーや長距離輸送の市場を破壊できるポテンシャルを秘めています。
また、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドはESG投信です。銘柄選定にあたって、SDGs(持続可能な開発目標)を社会課題としてとらえ、その解決に寄与する企業を重視しています。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド|主な組み入れ銘柄
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの組み入れ銘柄は、米国のアーク・インベストメント・マネジメント・エルエルシー (アーク社)の助言をもとに選ばれています。
上位10銘柄は以下の通りです。
銘柄名 | 国・地域 | 業種 | 比率 |
---|---|---|---|
コインベース・グローバル | アメリカ | 金融 | 8.7% |
テスラ | アメリカ | 自動車 | 8.2% |
ブロック | アメリカ | 金融 | 5.7% |
ズームビデオコミュニケーションズ | アメリカ | 情報技術 | 4.9% |
ロク | アメリカ | エンタメ | 4.6% |
ユーアイパス | アメリカ | 情報技術 | 4.4% |
トゥイリオ | アメリカ | 情報技術 | 4.0% |
トリンブル | アメリカ | 情報技術 | 3.7% |
CRISPRセラピューティクス | スイス | ヘルスケア | 3.1% |
ロビンフッド・マーケッツ | アメリカ | 金融 | 2.6% |
コインベース・グローバル アメリカ 金融 8.7%
上位10銘柄のうち9銘柄がアメリカの会社になっています。
また、組み入れ銘柄の業種比率は以下の通りです。
業種 | 比率 |
情報技術 | 31.4% |
ヘルスケア | 25.0% |
金融 | 21.1% |
一般消費財 | 11.1% |
コミュニケーションサービス | 6.6% |
素材 | 1.6% |
エネルギー | 1.4% |
資本財・サービス | 1.3% |
やはり破壊的イノベーションが起きやすい分野である、情報技術がトップに来ていますね。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド|最新基準価額とチャート推移
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの最新の基準価額は2024年9月12日時点で5790円です。
2024年は6000円〜7000円のレンジで推移してきましたが、7月末から米国株市場全体の下落とドル円が円高方向に進んだことにより、基準価額は5000円台まで下落しています。
依然、全盛期の基準価額にはまだまだ遠く及んでいないのが実情です。
インデックスファンドであるeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と比較してもかなりアンダーパフォームしています。
アクティブファンドとしては物足りない成績と言わざるを得ないでしょう。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド|純資産残高推移
純資産残高は、投資信託ファンドが持っている資産から運用コストや負債を引いた額のことです。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの純資産残高は、設定来以下のように推移しています。
2021年〜2022年の暴落によって多くの資金を流失してしまい、未だ回復できていない状態という具合です。
組み入れ銘柄の調子がよくなってくれば、自ずと純資産残高も増えてくるでしょう。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド|掲示板の評判口コミは?
こちらでは、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドのYahoo!ファイナンス掲示板に寄せられた最新の評判や口コミを紹介していきます。
値上がり待つより、インドやS&P500、NASDAQに乗り換えた方がよっぽど精神的に楽かと…
Yahoo!ファイナンス掲示板
キャシーをはじめ、アーク社のアナリストは相当腕が悪いのしか居ない。
Yahoo!ファイナンス掲示板
こちら、今日売却しました
Yahoo!ファイナンス掲示板
他に投資したい銘柄もうあるし、イライラしたくないからです
本当にスッキリしました
ESGも売却しました
2度とみずほの投信は買いません
着々と移管手続きを進めます
キャシーBBAが、火曜日、水曜日に、テスラ株の一部を売却したみたいだね。
テスラ株はどうなるかな。
Yahoo!ファイナンス掲示板
7000で手放すのは早いよ
Yahoo!ファイナンス掲示板
10000まで待とう
上記の通り掲示板は、全体的にネガティブなコメントで溢れています。
それでは、なぜ掲示板にこのような悪い口コミが寄せられているのでしょうか。
続いて、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの掲示板に悪い評判が書き込まれる理由を解説していきます。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド|掲示板の評判・評価はなぜ悪いのか?
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドはお世辞にも評判が良いとは言えない投資信託です。
その理由は以下の通り。
評判が悪い理由① 売り出し後すぐに暴落しているから
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは、コロナ相場で米国株の市場が上昇していた2021年の4月に登場しました。
そして同年の11月1日にピークを付けて、基準価額10,597円から約1年かけて4,067円まで暴落しています。
下落し始めてから購入した人が少ないと仮定すると、多くの人が半値以下になってしまったのです。
さらに、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは、アクティブファンドであり指数を上回る成績を目指す投資信託です。
しかしながら、売り出し時からS&P500などの主要指数に劣後しています。
投資家からすると、「ただ指数を買っておけば良いだけだったのに」という印象でしかなく、掲示板にもその通りのコメントが寄せられているということです。
評判が悪い理由② 売り出し時の価格より低い状況が続いているから
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの評判が悪い理由の2つ目も基準価額についてです。
こちらのファンドは、売り出し時の価格よりも低い価格で現在も推移しています。
売り出し時や好調時よりも低い状態が続いているということは、多くの人が含み損を抱えているということです。
この状態が続く期間が長ければ長いほど投資家に不満が溜まっていきます。
したがって、売り出し時の価格よりも低いグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは掲示板などに悪い評判が書き込まれることが多くなるということです。
評判が悪い理由③ 株式のマーケットが好調でも上がってこないから
2024年に入り、米国株の市場が上向いていることや円安などもあり基本的に米国株関連の投資信託は上昇傾向にあります。
しかし、そんな中でグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの基準価額はレンジを推移するのみ。
市場全体の調子が悪い時はグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドに対する不満もあまり溜まりません。
他の投資信託が上がっているのにグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドだけ上がらないという状況が、より不満を招く要因になっているのです。
実際に、売却をして乗り換えたいという意見は多く、掲示板の「みんなの評価」では「売りたい」が100%でした。
評判が悪い理由④ テーマ性の強い銘柄の比率が多いから
テーマ性が強い銘柄とは、一時期の流行りでもてはやされる銘柄のことです。
2023年〜2024年にかけてはAIが市場の中心テーマになり、半導体関連のエヌビディアのような銘柄がもてはやされています。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの組み入れ銘柄もテーマ性が強い銘柄が多くなっています。
特に組み入れ比率上位のコインベースやテスラは仮想通貨、電気自動車・自動運転といったテーマで2021年に特に流行しました。
このようなテーマ性のある銘柄は、成長を先食いして株価が伸びていく(バブル)ため流行が過ぎ去ると一気に暴落する可能性があります。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは、テーマ性が強い銘柄が多いため下落後になかなか株価が上がってこないのです。
これらの銘柄を選んでいるのはキャシー・ウッドが率いるアーク社です。そのため掲示板にはキャシーに対する批判も多く書き込まれています。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの株価は?今後の見通しを徹底解説
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは現在市場の調子の割になかなか上がってこない展開が続いています。
ここでは、基準価額がなぜ上がってこないのか、また今後株価はどうなっていくのかを解説していきます。
まず結論からお伝えすると、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの今後については「悲観的になりすぎる必要はないが、乗り換えは検討したい」と言うことができるでしょう。
なぜそう言えるのか、市場環境・経済と組み入れ銘柄の2つの視点で見ていきます。
1つ目はグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドを取り巻く市場環境から。
現在の米国株式市場全体の流れとしては、グロース株優位になっています。
その理由は、5.5%に据え置きされている政策金利を下げる見通しが立っているため。現状では9月18日のFOMCで1回目の利下げがあるとされています。
通常政策金利が下がると、株式市場に資金が流れ全体的に株価が底上げされます。中でもグロース株は、金利が下がることで借入がしやすくなり、事業投資が活発化するのです。
その結果、好業績を出しやすくなるため特に投資家に買われる傾向があります。
このような状況から、市場環境という目線ではグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドに優位と捉えることができるでしょう。
それでは2つ目の組み入れ銘柄について見ていきます。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは組み入れ上位10銘柄で比率約50%を占めます。
つまりこの10銘柄にかなり投資信託全体の成績が左右されてしまう訳です。
ちなみに上位5銘柄の直近の決算状況は以下の通り。
銘柄名 | 決算結果 |
コインベース | EPSクリア 売上高クリア |
テスラ | 販売台数クリア |
ブロック | EPSクリア 売上高クリア |
ズームビデオ | EPSクリア 売上高クリア |
ロク | EPSクリア 売上高クリア |
決算や重要指標の調子は悪くありません。しかしそれでいながら、株価が伸び悩んでしまっているため、そこまで良い状況とは言えません。
以上がグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの市場環境と組み入れ銘柄の状況です。
これらの情報をまとめると、「市場環境の追い風はあるのでそこまで悲観する必要はない、しかし組み入れ銘柄の調子は決してよくないため他の資産に乗り換えを検討しても良い」という結果になります。
含み損の銘柄を切ることはメンタル的に非常に難しいです。
しかし、長い間含み損を抱えているだけでは機会損失にもなってしまいます。
また、100万円で投資したものが含み損になってしまい、100万円に戻ってきた段階で売る投資行動を個人投資家はしがち。
これは損をしていないと捉えることもできますが、その間に投資できたであろう機会を失っていることや、インフレで現金価値はその分低くなっていることを考えるとプラスは一切ありません。
損切りは早めにしてしまうのが良いでしょう。
損切りをした後に、どこに投資すれば元本が取り戻せるのか。そして、より利益を得ることができるのでしょうか。
筆者はそんな悩みに対してはヘッジファンドを推奨しています。
高利回りを目指したいなら「ヘッジファンド」がおすすめ
ヘッジファンドは、資産の運用を投資銀行などで経験を積んだプロに任せられるサービスです。
運用方針を決めるファンドマネージャーの意向に沿って、投資やリスクヘッジが行われます。
日本では今まであまり馴染みのなかった投資方法ですが、近年徐々に注目を集めてきています。
中でもおすすめなのが、BMキャピタルとハイクアインターナショナルです。
BMキャピタル
運用開始 | 2013年 |
---|---|
投資対象 | 日本株(バリュー株) |
年間利回り | 10%以上 |
最低投資額 | 1000万円 ※1000万円未満の相談可 |
ロックアップ期間 | 3ヶ月 *3ヶ月に1回出金、解約が可能 |
資料請求・ 運用の相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | BMキャピタル公式サイト |
BMキャピタルは2013年に設立された日本発のヘッジファンドで、現在の推定運用資産残高は200億円に登ります。
今まで10年以上の運用歴がありながら、平均の年間利回りは10%を超えています。
ヘッジファンドはプロに運用を任せられることから、このような安定したリターンを実現することができるのです。
そんなBMキャピタルのファンドマネージャーは、外資の投資銀行であるバークレイズ出身で緻密な分析から優良な銘柄を見つけ出すことを得意としています。
あまり成績の良くない投資信託で悩んでいるのであれば、一度相談してみてはいかがでしょうか。
ハイクアインターナショナル
運用開始 | 2023年 |
---|---|
投資対象 | ベトナム企業 |
年間利回り | 12% |
最低投資額 | 500万円 |
公式サイト | ハイクアインターナショナル公式サイト |
ハイクアインターナショナルは、株式投資などではなく事業で資金を運用するファンドです。
ハイクアインターナショナルに対して出資したお金は、同社の代表が会長を務めるベトナムのサクコベトナム社(2023年売上30億)の事業資金として運用されます。
その資金に対する利息がハイクアインターナショナルに支払われ、出資者に配当される仕組みです。
分配金は3ヶ月に一度3%支払われ、年利は12%になります。株式運用などとは違うため利回りは基本的にブレません。
実際にどのようなビジネスで運用されているのかや、会社の実態については公式サイトで確認して見てください。
グローバルエクスポネンシャルイノベーションファンド|掲示板での評判・口コミに関するよくある質問
こちらでは、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの掲示板や評判に関するよくある質問に関して解説していきます。
分配金はありますか?分配実績は?
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは年1回の決算の際に、分配金が捻出できれば投資家に配当します。
ただし、分配実績は今まで売り出し時から一切ありません。
日興アセットマネジメントが運用会社?
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの運用会社は日興アセットマネジメントです。
組み込み銘柄は、米国のアーク社の助言を仰いでいます。
みずほ銀行やみずほ証券で購入できる?
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは、みずほ銀行とみずほ証券が販売会社になっています。
みずほ銀行、みずほ証券で購入することができます。
ESG投信とは何?
環境、社会、企業統治の課題に適切に取り組んでいる企業を投資対象として投資することを、ESG投資と言います。
そして、そのような理念の元に銘柄選定を行ってファンドを組成しているものがESG投信(ESG投資信託)です。
掲示板はどこで見られる?
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの掲示板はYahoo!ファイナンスやみんかぶのサイトで見ることができます。
グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド掲示板の最新情報【まとめ】
今回は、投資信託グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの掲示板に寄せられた評判や今後の見通しについて解説してきました。
破壊的イノベーションを起こしうる可能性のある銘柄を集めているファンドですが、今のところはかなりパフォーマンスが悪い状態になっています。
アーク社の性格からして、長期投資が前提ではあるもののインデックスファンドにも劣ってしまっているのはいただけないですね。
また、売り出し時の価格よりも低い状態が続いているため現在含み損の方は多いと思われます。
そんな方は、ヘッジファンドのようなより勝率が高く、安定したリターンが見込める投資先に資金を移すことを推奨します。