「米国債券ETFのおすすめランキングが知りたい」
「外国債券ETFって何?」
「どんな銘柄があるのか知りたい!」
「債券」「利回り」などの言葉は聞いたことがあっても、外国債券ETFが実際にどのような投資なのか、知らない方も多いのではないでしょうか。
外国債券ETFは、海外だけでなく日本でも人気上昇中の投資商品です。
そこでこの記事では、初心者の方へ向けて、外国債券ETFについて解説。中でも人気の米国債券ETFについては、過去1年の値上がり率ランキングも紹介します。
基礎知識・メリット・銘柄一覧・利回りやリスクまで分かりやすく説明しているので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
外国債券ETFとは?投資の基本知識
「外国債券ETF」は、本やネットで情報を調べても、よく分からない方が多いかと思います。
まずは、外国債券ETFを投資の基本知識から順に見ていきましょう。
- 債券投資とは?
- ETFと投資信託の違いは?
- インデックス型とアクティブ型とは?
- ETF取引の流れ
債券投資とは?
そもそも「債券」とは、国や団体・企業等が、投資家からお金を借りるために発行する有価証券のことです。借用証明書と考えると分かりやすいでしょう。
つまり債券投資とは、お金を貸してあげる投資。借金に対しての投資ということです。
通常の債券投資(ETFではない債券)では、発行体にお金を貸す代わりに、定期的に利子がもらえて、満期になると償還金を額面金額で受け取れます。
国内債券
おそらく、債券と聞くと「日本の国債」をイメージする方も多いのではないでしょうか。
日本国債は、日本政府が発行する債券です。
- 1万円以上・1万円単位で購入可能
- 国家が破綻しないかぎり償還時の元本割れなし
- 日本国債10年の利回りは年利0.92%前後を推移(2024年10月時点)
日本国債を1万円買ったとすると、1年間で60円の利子をもらえることに。
ただ、100万円買っても年6,000円の利子と考えると、少々物足りないかもしれませんね。
日本国家が破綻することは考えづらいので、安全性の高い投資ではありますが、利回り面で大きな期待はできないでしょう。
外国債券(外債)
一方、外国債券は、海外の政府機関が発行する債券のこと。略して「外債」と呼ばれることもあります。
外国債券は、日本国債と比較すると、利回りの高い銘柄が多いです。
また、国が発行する国債だけでなく、金融機関や法人が発行する外貨建ての海外債券も豊富にあります。
- 日本国債より利回りの高い銘柄が多い
- 米国債券は高い信用力と流動性がある
- 新興国債券はより高い利回りを期待できる
- 外貨建てではなく日本円でも取引可能(円建て外債=サムライ債)
2024年10月時点では、米国国債は4%超えで推移している状況。
100万円買ったら年4万円の利子と考えると、投資としての収益性は高いと言えるでしょう。
ちなみに、外国債券は外貨建てだけでなく、円建ての銘柄も多くあります。
ETFと投資信託の違いは?
外国債券について見てきた所で、では「ETF」とは何かを見ておきましょう!
ETFは、証券取引所で取引される投資信託のことです。
ETFと投資信託の主な違いは、下記の通り。
- 銘柄が上場している
- 証券取引所の取引時間内に、株式と同じようにリアルタイムで取引できる
- 自分が取引したい価格で発注・売買できる
- 銘柄が上場していない
- 1日1回算出される基準価額でしか取引できない
ETFは、株取引をイメージして頂くと分かりやすいでしょう。株取引では、取引したい価格で自由に注文を入れますよね、あれと同じです。
つまり外国債券とは、上場している銘柄で、証券取引所を通して、任意の価格で取引できる投資となります。
上記の「上場」は、東証(日本国内)だけでなく、海外市場で上場している銘柄も当然含まれるので、外国債券ETFには膨大な数の銘柄・商品があるとお考えください。
インデックス型とアクティブ型とは?
外国債券ETFには、インデックス型の銘柄と、アクティブ型の銘柄があります。
- インデックス型:S&P米国債指数など特定の指標に連動することを目指す・手数料が安い
- アクティブ型:S&P米国債指数など特定の指標を上回る成果を目指す・手数料が高い
インデックス型の「米国債指数に連動する」とは、米国債指数チャートと同じような値動きをする、ということです。
インデックス型は、ある程度安定的な値動きをする分、利回りは小さめ。一方アクティブ型は、より大きな成果を目指すため、利回り面で期待できます。
以前、東証に上場できるETF銘柄は、インデックス型のみでした。
しかし、2023年6月末から、アクティブ型銘柄も上場申請を受付開始しました。今後、東証市場における外国債券ETF銘柄の一覧も、大きく変わる可能性があるでしょう。
ETF取引の流れ
ETF取引の流れを簡単に言うと、下記の通りです。
- 運用会社がETF銘柄を開発して上場申請を出す
- 証券会社がETF銘柄を販売する
- 投資家は証券会社でETFを買う(投資金を渡す)
- 投資家の注文は証券会社経由で証券取引所(流通市場)へ流れる
- 投資金は信託銀行で分別管理される
運用会社(管理会社)は、ETF銘柄の生みの親であり、期待した値動きになるよう運用指示・コントロールもしています。
証券会社は、一般投資家への販売者であり、投資家と取引所をつなぐ橋渡し的な存在。運用会社と証券会社は別物です。以下のように考えると分かりやすいでしょう。
- 運用会社:メーカー(企画開発・運営全般)
- 証券会社:スーパーなどの小売店(販売場所)
- 投資家:お客さん
投資信託の場合、証券会社だけでなく、銀行や郵便局でも購入可能です。しかし、ETFは証券会社でしか買えないのでご注意ください。
投資金は、証券会社や運用会社ではなく、信託銀行で分別管理されます。万が一、証券会社や運用会社が倒産しても、投資金は守られる仕組みです。
米国債券ETFのおすすめランキングTOP30
米国債券ETFのおすすめランキングは以下の通りです。
順位 | 値上がり率(1年) | 銘柄名 | コード | 基準価額 (基準日) | 純資産総額(百万) (基準日) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 17.58 | SPDR ポートフォリオ米国長期社債ETF | SPLB | 22.99 (10/23) | 1,018.11 (09/30) |
2 | 17.42 | バンガード・米国長期社債ETF | VCLT | 77.39 (10/23) | 14,363.22 (09/30) |
3 | 16.11 | SPDR バークレイズ・ハイ・イールド債券 ETF | JNK | 96.36 (10/23) | 8,247.45 (09/30) |
4 | 16.03 | iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF | HYG | 79.13 (10/23) | 16,133.09 (09/30) |
5 | 15.29 | Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF | TMF | 48.48 (10/24) | 6,626.95 (09/30) |
6 | 15.07 | バンガード・超長期米国債ETF | EDV | 72.11 (10/23) | 4,174.48 (09/30) |
7 | 15.03 | バンガード・米国長期債券ETF | BLV | 71.20 (10/23) | 6,155.21 (09/30) |
8 | 14.67 | ファースト・トラスト・戦略的ハイイールドETF | HYLS | 41.41 (10/23) | 1,566.07 (09/30) |
9 | 14.38 | iシェアーズ 米ドル建て中期社債 ETF | IGIB | 52.43 (10/23) | 14,581.94 (09/30) |
10 | 14.16 | iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF | LQD | 109.20 (10/23) | 30,318.60 (09/30) |
11 | 14.14 | バンガード・米国中期社債ETF | VCIT | 81.68 (10/23) | 51,578.34 (09/30) |
12 | 14.03 | SPDR ブルームバーグ・バークレイズ短期ハイ・イールド債券ETF | SJNK | 25.47 (10/23) | 4,737.77 (09/30) |
13 | 13.15 | iシェアーズブロード米ドル建投資適格社債 ETF | USIG | 51.22 (10/23) | 12,243.55 (09/30) |
14 | 12.79 | バンガード・米国長期政府債券ETF | VGLT | 57.96 (10/23) | 14,803.56 (09/30) |
15 | 12.79 | SPDR ポートフォリオ米国長期国債ETF | SPTL | 27.39 (10/23) | 11,623.12 (09/30) |
16 | 12.61 | ウィズダムツリー米国ハイイールド社債ファンド(金利ヘッジ型) | HYZD | 22.26 (10/24) | 148.14 (09/30) |
17 | 12.31 | iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF | TLT | 92.06 (10/23) | 61,026.80 (09/30) |
18 | 11.94 | SPDR ダブルライン・トータル・リターン・タクティカルETF | TOTL | 40.24 (10/23) | 3,249.84 (09/30) |
19 | 11.2 | SPDR ポートフォリオ米国中期社債ETF | SPIB | 33.14 (10/23) | 9,463.10 (09/30) |
20 | 11.03 | ウィズダムツリー米国債券ファンド(利回り強化型) | AGGY | 43.80 (10/24) | 988.61 (09/30) |
21 | 11.02 | First Trust TCW オポチュニスティック・フィックスト・インカム・ETF | FIXD | 43.76 (10/23) | 5,471.71 (09/30) |
22 | 10.93 | バンガード・米国中期債券ETF | BIV | 76.19 (10/23) | 19,958.32 (09/30) |
23 | 10.33 | SPDR ポートフォリオ米国総合債券ETF | SPAB | 25.44 (10/23) | 8,577.52 (09/30) |
24 | 10.32 | iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF | AGG | 98.59 (10/23) | 120,216.71 (09/30) |
25 | 10.27 | バンガード・米国トータル債券市場ETF | BND | 73.15 (10/23) | 118,781.51 (09/30) |
26 | 9.08 | iシェアーズ 米国国債 7-10年 ETF | IEF | 94.88 (10/23) | 33,939.94 (09/30) |
27 | 9.06 | iシェアーズ 米ドル建て短期社債 ETF | IGSB | 52.06 (10/23) | 21,313.92 (09/30) |
28 | 9 | バンガード・米国短期社債ETF | VCSH | 78.52 (10/23) | 35,758.35 (09/30) |
29 | 8.82 | ファースト・トラスト・リミテッド・デュレーション・インベストメント・グレード・コーポレートETF | FSIG | 18.95 (10/23) | 1,193.41 (09/30) |
30 | 8.35 | iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF | TIP | 108.38 (10/23) | 18,433.22 (09/30) |
おすすめランキングの選定基準は以下の通りです。
- 2024年10月時点での過去1年の値上がり率順
- 投資先がアメリカ
- 主に国債、社債など債券に投資する銘柄
米国債券ETFは安定性が魅力ですが、すべての投資がリスクフリーというわけではありません。たとえば、金利上昇局面では米国債の価格が下落する可能性があり、これが投資のパフォーマンスに影響を与えることがあります。
さらに、米国債への投資自体を見直すべきだとする意見もあります。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
外国債券ETFのメリット
次に、外国債券ETFのメリットを5つ解説します。
- 証券会社経由でいつでも購入できる
- 投資信託よりコストが比較的安い
- 多くの海外銘柄に分散投資できる
- 外国債券であっても日本円で取引可能
- 利回りの安定した外国債券も多い
証券会社経由でいつでも購入できる
外国債券ETFは上場投資信託なので、株と同じ感覚で取引が可能です。
取引所が開場している時間帯なら、好きな時に任意の価格で注文できます。
これは、非上場の投資信託にはないメリットと言えるでしょう。
投資信託よりコストが比較的安い
外国債券ETFは、投資信託よりコストが比較的安い点もメリットです。
ETFは、非上場の投資信託と比較すると、販売会社(=証券会社)への手数料が安い傾向にあります。
保有コストを抑えられることからも、外国債券ETFは長期保有に向いていると言えそうです。
多くの海外銘柄に分散投資できる
外国債券ETFのメリットとして、分散投資できる点も挙げられるでしょう。
外国債券ETFの銘柄は、特定の債券の銘柄ではなく、「指数(インデックス)」に連動します。いわば、様々な債券の集合体です。
例えば「米国債指数」に連動するETF銘柄なら、下記のような債券をすべて包含しています(一例)。
- 短期米国債(償還期間が52週以内)
- 中期米国債(償還期間が2年・3年・5年・7年・10年)
- 長期米国債(償還期間が10年以上)
米国債指数は、多くの米国債を含めて構成されるもの。1つのETF銘柄を買えば、複数の銘柄に分散投資していることになります。
「日経平均株価」という指数は、ソニー1社ではなく、225社の平均株価に分散投資していると考えれば、分かりやすいのではないでしょうか。
外国債券であっても日本円で取引可能
「外国債券」と聞くと、外貨建てでしか買えないというイメージかもしれませんね。
しかし実際には、外国債券であっても日本円で取引可能です。外貨建てだけでなく、円建て銘柄も豊富にあります。
円建てで取引して日本円で運用したい方にとって、大きなメリットとなるでしょう。
利回りの安定した外国債券も多い
外国債券ETFは、指数(インデックス)に連動するため、値動きが緩やかになりやすい傾向にあります。
米国国債関連の銘柄は、米国の信用リスクが低いので、堅実な投資をしたい方に向いていると言えそうです。
利回りの安定した海外債券を探すには、過去数年間の分配金や利回りをチェックするのもよいでしょう。
外国債券ETFのリスク・注意点
続いて、外国債券ETFのリスク・注意点を3つ解説します。
- 株式ほどの利回りは期待しづらい
- ヘッジなしだと為替変動リスクがある
- 市場金利が上昇すると価格下落のリスクがある
株式ほどの利回りは期待しづらい
外国債券ETFは、銘柄によって異なるものの、株取引ほどの利回りは期待しづらいでしょう。
外国債券ETFの連動対象は、特定の債券ではなく、様々な債券を集めた「指数(インデックス)」。そのため、大きな変動が起こりにくく、比較的安定した運用を目指すのが特徴です。
一方で、株ほどの価格変動が起こりにくいため、爆発的な利回り・意外性は望みにくいという面も。外国債券ETFは、株よりリスク面で楽な代わりに、稼ぎづらいと言えるかもしれません。
ヘッジなしだと為替変動リスクがある
外国債券ETFでは、為替ヘッジの有無も重要です。
- 為替ヘッジあり:為替変動(円高)による損失を回避できる
- 為替ヘッジなし:為替変動(円高)による損失リスクがある
為替ヘッジなしの場合、円安による為替差益を得られる可能性もある一方で、円高によって損失が出るリスクもあるので注意しましょう。
市場金利が上昇すると価格下落のリスクがある
外国債券ETFは、市場金利が上がると価格下落のリスクが伴います。
例えば、金利3%の外国債券があるとしましょう。この債券を100万円買えば、年間3万円の分配金を受け取れます。
しかし、金利が5%に上昇すれば、年間の分配金は5万円。こちらのほうが報酬として魅力的ですよね。その結果、金利3%の外国債券は人気がなくなり、価格が下落します。
ざっくりですが、外国債券ETFでは、下記のことが言えるでしょう。
- 低金利(不景気):外国債券ETFには有利
- 高金利(好景気):外国債券ETFには不利
外国債券ETFの銘柄一覧表
ここからは、東証に上場している外国債券ETF銘柄の一例をご紹介します。
- 米国債券
- 先進国債券
- 新興国債券
上記3種類に分けて、銘柄・分配金利回り・最低投資金額を見ておきましょう。
米国国債の関連銘柄
銘柄コード | 銘柄名 | 分配金利回り | 最低投資金額 |
1482 | iシェアーズ コア米国債7-10年 ETF (為替ヘッジあり) | 1.67% | 1,789円 |
1486 | 上場インデックスファンド米国債券 (為替ヘッジなし) | 2.91% | 22,520円 |
1487 | 上場インデックスファンド米国債券 (為替ヘッジあり) | 2.23% | 13,710円 |
2647 | NEXT FUNDSブルームバーグ米国債券7-10年インデックス (為替ヘッジなし)連動型上場投信 | 1.57% | 53,440円 |
2648 | NEXT FUNDSブルームバーグ米国債券7-10年インデックス (為替ヘッジあり)連動型上場投信 | 1.54% | 38,710円 |
2838 | MAXIS米国債券7-10年上場投信 (為替ヘッジなし) | 1.64% | 7,953円 |
2839 | MAXIS米国債券7-10年上場投信 (為替ヘッジあり) | 2.10% | 5,735円 |
上表は、米国債券に投資できるETF銘柄の一例です。
例えば、「上場インデックスファンド米国債券」なら、「S&P 米国債7-10年指数」に連動(同じような値動き)するよう運用されています。
分配金利回りは決して高くはないものの、1.5%~2%台で比較的安定している印象。発行体である米国自体が信用力の高い国家なので、手堅い外国債券かもしれませんね。
米国債券は、最低投資金額が数千円の銘柄もあるので、資金の少ない方でも始めやすいのではないでしょうか。
先進国債券の関連銘柄
銘柄コード | 銘柄名 | 分配金利回り | 最低投資金額 |
1677 | 上場インデックスファンド海外債券 (FTSE WGBI)毎月分配型 | 2.20% | 526,600円 |
2511 | NEXT FUNDS外国債券・FTSE世界国債インデックス (除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信 | 2.70% | 10,405円 |
2512 | NEXT FUNDS外国債券・FTSE世界国債インデックス (除く日本・為替ヘッジあり)連動型上場投信 | 1.70% | 8,040円 |
2843 | 上場インデックスファンド豪州国債 (為替ヘッジあり) | 1.68% | 42,030円 |
2844 | 上場インデックスファンド豪州国債 (為替ヘッジなし) | 3.19% | 49,210円 |
2861 | 上場インデックスファンドフランス国債 (為替ヘッジなし) | 1.51% | 50,910円 |
2862 | 上場インデックスファンドフランス国債 (為替ヘッジあり) | 1.10% | 43,360円 |
続いて、先進国関連のETF銘柄です。
「上場インデックスファンド海外債券」のように先進国全般の債券指数に連動する銘柄や、豪州など特定の先進国の債券指数に連動する銘柄など様々。
米国国債より、最低投資金額が若干高い印象です。
為替変動リスクのある「ヘッジなし」のほうが、利回りが高い傾向にあります。
新興国債券の関連銘柄
銘柄コード | 銘柄名 | 分配金利回り | 最低投資金額 |
1566 | 上場インデックスファンド新興国債券 | 4.54% | 47,450円 |
2519 | NEXT FUNDS新興国債券 (為替ヘッジなし)連動型上場投信 | 4.28% | 9,765円 |
2622 | iシェアーズ 米ドル建て新興国債券 ETF (為替ヘッジあり) | 4.29% | 1,768円 |
新興国債券は、信用リスク・流動性リスクが高い分、利回りが4%台と高めです。
新興国債券がおすすめかどうかは、投資家の考え方次第といった所でしょうか。
より高利回りを目指すならヘッジファンド投資も検討しよう
外国債券の利回りは高くても3~5%程度となっており、為替変動リスクや価格変動リスクなどもあるため、安定した運用は難しいといえます。
そこで検討したいのが、国内のヘッジファンドへの投資です。
ヘッジファンドは最低投資額が比較的高額ですが、市場の変動に強く、年利10%など常に高いリターンを目指して運用を行う投資会社です。
以下はおすすめヘッジファンド4社です。
期待年利 | 最低投資額 | 問い合わせ | 投資手法・対象 | |
---|---|---|---|---|
BMキャピタル | 10%~ | 1000万 | 面談 | ・バリュー株 ・アクティビスト |
ハイクア インターナショナル | 12%(固定) | 500万 | 面談または 資料請求 | 新興国企業融資 |
アクション | 31%〜 | 500万 | 面談 | ・バリュー株 ・事業投資 ・ファクタリング ・Web3事業 |
GF | 29%〜 | 1000万 *500万~相談可 | 面談 | 大型日本株 |
BMキャピタル|年利10%以上を10年以上継続の国内ヘッジファンド
運用会社 | ビーエムキャピタル合同会社(BM CAPITAL LLC) |
---|---|
代表者 | 森山武利(たけとし) |
本社所在地 | 東京都港区六本木7-18-1 |
運用歴 | 10年以上 |
平均利回り | 年利10%〜 |
最低投資額 | 1,000万円 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
運用手法 | ・バリュー株投資 ・アクティビスト投資 ・イベントドリブン戦略 |
主な投資先 | 日本株 |
ロックアップ期間 | 3ヶ月 |
公式サイト | BMキャピタル |
BMキャピタルは2013年に設立された老舗ヘッジファンドです。
主な投資先は日本のバリュー株。
バリュー株とは、何かしらの理由で本来の企業価値より株価が割安になっている銘柄を指します。
企業が再評価され、投資家による見直し買いなどによって株価が適正な価格に戻ることで、その差益が利益になる手法を「バリュー株投資」と言い、BMキャピタルではこれをメインの投資手法としているのです。
まず、株式が割高なのか・適正価格なのか・割安なのかを見分けるのは個人投資家には判断が難しいもの。
企業の業績に加え、PER(株価収益率)、BPR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)などの指標から、数値がどれほど低いのか(または高いのか)で銘柄をスクリーニングしなくてはならず、これら分析には豊富な知識と経験が必要となるのです。
また、バリュー株を適切に保有したとしても、個人投資家の場合は株式保有数に限りがあるため企業への積極的な発言は難しく、ただ値上がりを待つしか術はないでしょう。
しかしBMキャピタルでは、バリュー株を大量保有して大株主になることで「アクティビティスト」として企業への積極的な働きかけが可能となるため、より効果的な値上がりを期待することが可能となります。
さらに、イベントドリブン戦略(簡単に言うと、企業の経営に影響を与える合併・買収・新商品開発といった重要なイベントが発生した時に生じる株価の変動を収益機会ととらえて投資をすること)を兼ね合わせることで更なる収益獲得の機会を得ます。
加えてヘッジファンドの運用形態上、BMキャピタル「ショートポジション(空売り)」も取れますので、下落相場でも利益獲得を目指すことが可能。
- バリュー株投資
- アクティビティスト投資
- イベントドリブン戦略
- ショートポジション(空売り)
上記4つの戦略と手法を組み合わせて運用ができることが強みのBMキャピタルでは、平均年利10%以上・運用開始以来マイナスの年ゼロの偉業を成し遂げることができるのです。
BMキャピタルの運用の強さについて、より詳細を聞きたい方は以下の公式サイトから面談の申し込みをどうぞ。
担当者が直接、過去の実績や資料などと共に詳しく教えてくれますよ!
ハイクアインターナショナル|日系企業への融資で年利12%の注目投資案件
運用会社 | ハイクアインターナショナル合同会社 |
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代表社員 | 梁秀徹 |
本社所在地 | 〒581-0016 大阪府八尾市八尾木北1-44 |
運用歴 | 1年 |
利回り | 年間12%(固定) |
最低投資額 | 500万円 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
運用手法 | SAKUKO VIETNAMへの事業融資 |
公式サイト | ハイクアインターナショナル |
ハイクアインターナショナルは、グループ会社への事業融資で年利12%の配当を実現する新興国企業融資ファンドです。
運用の仕組みは以下の通り。
- 投資家がハイクア社に出資する
- ハイクア社がサクコ社に融資する
- サクコ社が利益をハイクア社に還元する
- ハイクア社が投資家に配当を支払う
融資先のサクコ社はベトナムで日本製品販売店やビジネスホテル、飲食店などを展開する成長企業。
2011年に進出し、現在は年間30億円を売り上げています。
- 3カ月ごと3%、年利12%の配当を受け取れる
- 最低投資額は500万円~
- 成長市場の成長企業への融資なので確実性が高い
- 資料請求のみも可能で、問い合わせハードルが低い
最低投資額は500万円からと、他のヘッジファンドと比較しても投資しやすい金額設定になっています。
「SAKUKO Vietnam」で検索するといろいろな情報が得られる上、ハイクア社の社長兼サクコ社の会長がYouTubeで発信するなど実体性や透明性も抜群です。
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アクション|年利31%も期待できる新進気鋭のヘッジファンド
運用会社 | アクション合同会社 |
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代表者 | 古橋弘光 |
本社所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5丁目13−1 虎ノ門40MTビル 7階 |
運用歴 | 1年 |
平均利回り | 過去4年平均31% |
最低投資額 | 500万円 |
運用手法 | ・アクティビスト投資 ・バリュー株投資 |
主な投資先 | 日本株 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | アクション |
アクションは、バリュー株投資やアクティビスト投資戦略で利回りを追求しているヘッジファンドです。
バリュー株投資は、割安株を選定して投資する戦略。アクティビスト投資は投資先企業の株式を取得した上で、経営陣に積極的な提言を行い、株式価値の向上を図る手法です。
アクションの運用実績は極めて堅調で、直近4年間で年間利回りのマイナスを一度も記録せず、年平均31%という高い利回りを実現しています。このような高いパフォーマンスを支えているのが、豊富な資金力と専門的な投資戦略です。
透明性の面でも、役員陣の顔写真、名前、経歴をウェブサイト上で公開するなど、ヘッジファンドとしては珍しい積極的な情報開示を行っています。
投資条件としては、最低投資金額が500万円と、比較的少額から始められる点が特徴です。出資を検討する場合は、無料のオンライン面談で詳しい説明を受けることができ、その後契約するかどうかを判断できます。
透明性が高く、利回りの高いヘッジファンドに投資したい方はまずは面談でアクションの詳細を聞いてみてはいかがでしょうか。
GFマネジメント|大型日本株への投資で年利29%を目指すヘッジファンド
運用会社 | GF Management合同会社 |
---|---|
代表者 | 田尻 光太朗 |
本社所在地 | 東京都千代田区麹町4丁目5-20 |
運用歴 | 1年 |
平均利回り | 年平均29% ※ファンドマネージャーの運用成績 |
最低投資額 | 1,000万円 ※500万円から相談可能 |
運用手法 | 大型日本株でポートフォリオを形成 |
主な投資先 | 大型日本株 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | GFマネジメント |
GFマネジメント合同会社は、ハイリターンを期待できる新興ヘッジファンドです。
- 平均年利29%の実績
- 直近5年の成長率は277%
- 500万円~投資相談可能
- 運用レポートは月1回発行
所在地は日本にあり、代表者も日本人、正真正銘の日本産ヘッジファンドです。
ヘッジファンドと言うと外国籍の会社を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、GFマネジメントは日本語でやりとりができます。
GFマネジメントの魅力として、高利回りである点が挙げられます。
GFマネジメントの投資家募集は2023年からですが、ファンドマネージャーによる運用はそれ以前から始まっており、平均年利29%、5年で277%という驚異的なパフォーマンスを発揮しています。
採用している投資戦略の過去5年の平均利回りは29%になっています。
これはS&P500など利回りの良い株式指数を遥かに凌ぐ数字です。
単純計算で1,000万円が3,770万円になる成長率です。
敏腕営業マンの田尻光太朗氏が設立、モルガンスタンレー出身のエリート金融マンがファンドマネージャーを務めています。
GFマネジメントは日本の大型株に注目したJ-Prime戦略を採用し、上記のような実績を残してきました。
面談では、具体的な投資事例や詳しい戦略、今後の方針を聞くことができます。
面談は無料でできますので、まずは公式サイトの問い合わせ窓口から予約をしてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
最後に、外国債券(外債)ETFについてよくある質問をまとめたので、ぜひご活用ください。
- 投資信託とETFの違いは?
- 外国債券ETFは外貨建てですか?日本円で買える?
- インデックス型とアクティブ型の違いは?
- 外国債券(外債)の為替ヘッジありって何ですか?
- 米国債券10年の利回りを知りたい
- 外国債券ETFの利回りランキング一覧は東証HPに出てる?
- 株式と外国債券ETFで利回りがいいのはどっち?おすすめは?
- iシェアーズ外国債券ETFの銘柄を知りたい
- SBIアセットマネジメントは証券会社?
- 外国債券ETFの銘柄一覧はどこで分かる?
投資信託とETFの違いは?
投資信託とETFの大きな違いは、「上場しているか上場していないか」です。
- 投資信託:上場していないため証券取引所では取引されない
- ETF:上場しているため株式と同じく証券取引所で取引される
また、購入できる所にも、以下のような違いがあります。
- 投資信託:証券会社・銀行・郵便局など
- ETF:証券会社のみ
外国債券ETFは外貨建てですか?日本円で買える?
外国債券ETFは、外貨建てだけではなく円建ての銘柄も多数あるので、日本円での購入が可能です。
インデックス型とアクティブ型の違いは?
ETFにおけるインデックス型とアクティブ型の違いは、下記の通り。
- インデックス型:指数など、事前に定めた対象指標に連動する運用成果を目指す
- アクティブ型:対象指標を上回る運用成果を目指す
外国債券(外債)の為替ヘッジありって何ですか?
外国債券の為替ヘッジありとは、為替の値下がり(円高)による損失を回避することです。
外国債券投資では、円高になると、日本円換金した際の損失リスクが伴う点がデメリット。
しかし、為替ヘッジありの銘柄に投資すれば、為替変動による損失を防げます。
米国債券10年の利回りを知りたい
米国債券10年の利回りは、2024年10月時点で4.028%前後を推移しています。
外国債券ETFの利回りランキング一覧は東証HPに出てる?
いえ、外国債券ETFの利回りランキング自体は、東証HPに掲載されていません。ただし、利回り情報を確認することは可能です。
ランキングというほどではないですが、特に利回りの高い外国債券ETF(東証上場)は、下記の通り(2023年8月時点)。
- iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり):5.33%
- 上場インデックスファンド新興国債券:4.54%
- NEXT FUNDS新興国債券(為替ヘッジなし):4.28%
株式と外国債券ETFで利回りがいいのはどっち?おすすめは?
株式と外国債券ETFの利回りは、以下のような感じです。
- 株式:企業業績や景気に応じて利回りは大きく変動する
- 外国債券ETF:比較的緩やかに推移しやすい
株式は、利回りが大きくなるケースがあるもののリスクも増えます。
外国債券ETFは、株式ほどの利回りは期待しづらい一方で、安定感は比較的あると言えるでしょう。
投資家の考え方次第で、おすすめ度は変わってくるかもしれませんね。
iシェアーズ外国債券ETFの銘柄を知りたい
iシェアーズ外国債券ETFには、以下のような銘柄があります。
銘柄コード | 銘柄名 |
---|---|
1482 | iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり) |
1496 | iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり) |
1497 | iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり) |
1656 | iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF |
2620 | iシェアーズ 米国債1-3年 ETF |
2621 | iシェアーズ 米国債20年超 ETF(為替ヘッジあり) |
2622 | iシェアーズ 米ドル建て新興国債券 ETF(為替ヘッジあり) |
2623 | iシェアーズ ユーロ建て投資適格 ETF(為替ヘッジあり) |
2649 | iシェアーズ 米国政府系機関ジニーメイMBS ETF(為替ヘッジあり) |
2853 | iシェアーズ 気候リスク調整世界国債 ETF(除く日本・為替ヘッジあり) |
2856 | iシェアーズ 米国債3-7年 ETF(為替ヘッジあり) |
2857 | iシェアーズ ドイツ国債 ETF(為替ヘッジあり) |
SBIアセットマネジメントは証券会社?
いえ、SBIアセットマネジメントは証券会社ではなく、運用会社です。
- SBI証券:証券会社
- SBIアセットマネジメント:運用会社
外国債券ETFでは、SBIアセットマネジメントが銘柄を開発して上場させます。
投資家は、SBIアセットマネジメントで開発された銘柄を、SBI証券を通して購入・投資する流れです。同じSBIでも、証券会社と運用会社は別物だと理解しておきましょう。
外国債券ETFの銘柄一覧はどこで分かる?
(引用元:東証HP)
では、外国債券ETFの銘柄一覧は、どこで探せばよいのでしょうか?
外国債券ETFの情報を得る方法は、大きく2つ。
- 東証公式HPで探す
- 証券会社HPで個別に探す
②の場合、海外の証券所に上場している銘柄も含まれます。例えば楽天証券では、東証で上場34銘柄・海外で上場67銘柄の外国債券ETFがあります(2023年9月時点)。
まず、初心者の方におすすめなのは、東証公式HPの一覧から探す方法です。東証に上場している外国債券ETF銘柄を、一覧で確認できますよ!まずは、東証上場銘柄から確認してみてはいかがでしょうか。
東証に上場している外国債券ETFの銘柄一覧を見たい方は、こちらからどうぞ。
上画像のように、東証HPでは、日本国債も含めたETF銘柄の一覧が掲載されています。
「日本国債」「国内債券」以外の銘柄が、外国債券ETFです。
- 連動対象指標:連動を目指すインデックス対象
- 名称:ETF銘柄名
- 管理会社:銘柄を開発した運営会社
「銘柄詳細」をクリックすると、各ETF銘柄の詳細情報が出てきます。
価格や分配金、利回りなど、ETF銘柄の知りたい情報が一目瞭然!他の銘柄の検索もできるうえ、注目銘柄の記事等も掲載されており、情報サービスが充実しています。
外国債券ETFが新たに追加されれば情報更新されるので、たまに東証HPで情報チェックしておくのもおすすめですよ。
まとめ
外国債券ETFとは、証券所に上場している投資信託のことです。
外国債券ETFには、以下のようなメリットがあります。
- 株のように証券会社経由で購入できる
- 投資信託よりコストが比較的安い
- 多くの海外銘柄に分散投資できる
- 円建てで取引可能
- 米国債券など利回りの安定した銘柄も多い
ただし、株式ほどの利回りは期待しづらく、為替変動リスク・金利リスクもある点にはご注意ください。
東証に上場している外国債券ETFの銘柄一覧は、東証公式サイトにて確認できます。まずは、分配金や利回りなどの情報収集から始めるのもよいでしょう。